スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(本)武士道 最近,「まんがで読破」シリーズにハマっています

最近、「まんがで読破」シリーズにハマっています。

今日は、旧5千円札に肖像画が掲載されていた新渡戸稲造 著の「武士道」から、印象に残った言葉をご紹介します。


ただし、

これを読むと、本田健さんを始めとした最近の風潮、

幸せな小金持ち

や、

金持ち父さん貧乏父さん

のロバート・キヨサキさん

のお金を大事にする傾向に違和感を感じてしまう可能性が高いので、

ご注意を!




・「武士に二言なし」

 ウソやごまかしは臆病とみなし、

 約束はだいたい証文なしで決められた。

 時には八百万(ヤオヨロズ)の神々の名や刀にかけて誓ったり、

 血判を押し、誓いの言葉をより強いものにした。



・武士たちは「どう美しく死ぬか」を追求したが、

 それは同時に「なんのために生きるか」という哲学に帰着する。



・士農工商

 この身分制度は知恵のある序列だった


 「貴族を商業からしめ出すことは、

 権力者に富を集中させないための素晴らしい政策である」

                モンテスキュー



 ローマ帝国衰微の要因のひとつは貴族が商業に従じることを許可し

 ごく少数の元老とその家族が富を独占したことにあった。

 権力者に金をもたせるとロクなことにはならないのだ。

 富の道が名誉の道ではない



「誠」とは

 文字どおり、

 言ったこと

 成すこと。

 武士にとって嘘をつくことやごまかしは

 臆病な行為とみなされた。


 新撰組の「誠」の印。

 主君に対する「忠誠」の想いと

 「誠に生きる」という信念が込められたといわれている。



・「義」とは人間としての正しい道、つまり正義を指すものであり、

 武士道でのもっとも厳格な徳目である。


(1567年の「塩留め」)

 今川氏真に商人のルートを断たれた武田信玄(領地が海に接していない)に対し、

 敵対していた上杉謙信は、

 「私が信玄殿と戦っているのは弓矢の上であって

 米や塩で戦っているわけではない。

 今後、塩が必要なら我が国から供給しましょう」

 という手紙を送った。



・「義」は身体に例えるなれば骨である。

 骨がなければ首も正しく胴体の上につかずても足も効かない。

 つまり、たとえ才能や学問があったとしても

 「義の精神」がなければ武士ではない。



・寺子屋

 小中学校のなかった当時は

 多くの武士が子供達に読み書きを教えていた。

 ほとんど報酬などないボランティアである。

 武士にとってお金などは二の次である。

 打算や損得から離れ、自分が正しいと信じる道を貫くことが

 武士の正しい道とされた。



・武士はとかく、銭勘定を嫌った。

 だから商売は商人たちにまかせて

 上位の身分である武士たちは人びとの模範となる生き方を追求した。



・「義」の精神をいくら机上で学んでも、

 自分よりも強い暴漢に怯えて実行できなければ無意味。

 武士たちは、文武両道を追求した。



・茶の湯の作法

 初心者にとっては退屈なものだが、

 この定められた方法が結局、時間と手間を省く最上の方法であることを発見した。

 礼儀作法はさまざまな流派が存在しているが、

 心で身体をコントロールし、心を磨く

 という点において、目的の本質は一つである。



















   















(「まんがで名著」その他関連記事)

(本)「赤と黒」 重厚なハーレクイーンロマンの走りに衝撃を受けました・・・。

(本)これは傑作マンガ!→マルセル プルーストの「失われた時を求めて」 (まんがで読破)

ゲーテ、「おすすめ」と「そうでもないもの」

夢とは、選択の予行練習。選択とはエゴによる幻想

【動画まとめ】岡田斗司夫 スマートノート術~過去最大のインパクト→思考力・発想力を鍛える~














関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

逆転の発想!→「素数ものさし」


これは面白い!

「素数ものさし」どう測る?不便さ人気 京大研究者ら開発

→「素数定規」のアップ画像



まさに逆転の発想ですね。


「もっと安く!」

「もっと便利に!」

「もっと早く!」

「もっと気持ちよく!(笑)」


という世の中の風潮の中、

こういった不便さは、逆に際立ちます。


そしてこのシンプルな潔さが、

購買意欲をそそります・・・?!













   















【関連記事】

 ・【本】人生初の数学本にチャレンジ!→「哲学的な何か、あと数学とか」(飲茶著)














関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

(本)「赤と黒」 重厚な「ハーレクイーンロマンの走り」に衝撃を受けました・・・。

「赤」とは、軍服の象徴。

「黒」とは、僧衣の象徴。


 その二つに挫折した時、主人公のジュリアン・ソレルは、

 どうするのか?


赤と黒 (まんがで読破)を読みました。


「ハーレクイーン・ロマンの走り」

ともいえそうな、

貴族に対する屈折した野望を秘めた平民上がりの美しい青年、ジュリアン・ソレル(20代前半)と、

貴族婦人、ルイーズ(主人公の10歳年上)との禁じられた愛を一つの軸に展開されます。


とはいえ、そこは古典。


ルイーズのあまりの純真さに、

屈折した上昇志向を持つジュリアン・ソレルもやがて真剣にルイーズを愛し始めます。



そして、

ルイーズとの愛に破れ、

パリに移っても、

彼は崇拝するナポレオンに恥じぬよう、彼の言うところの

「勇気」を実行します。


やがて、

男性の貴族のあこがれ、

マチルドの愛を、恋の駆け引きの末に勝ち取ります。



マチルドは、貴族の生活に退屈し切っていて、

「完璧すぎる」結婚候補者のクロワズノワ公爵にも嫌気がさしていました。

「退屈の権化」だと。


そんなマチルドにとっては、

平民から成り上がってきたジュリアン・ソレルの

エネルギッシュさと勇気、教養、そして貴族たちに一目を置かれる人間力に惹かれていくのは当然だったのです。


が、

マチルドもまた一筋縄ではいかない心理が。(処刑された祖先の悲愛に憧れていたりします)



二人の絶世の美女との恋を成就させつつ、

物語は人間の本質をえぐるようなテーマを含んで展開していきます。



死刑執行直前の独房でのジュリアンの言葉が印象的でした。


 マチルド・・・。

 君の「愛」は

 自分自身の人生を情熱的に生きるための道具だ

 つまり僕は君の人生のコマに過ぎない

 それは愛と言えるのだろうか?






そして、

訪ねてきたルイーズを前に、ジュリアンが語った言葉。

 僕は陽炎(かげろう)・・・。

 愛をしらぬ陽炎。

 あとすこしこの女性を暮らせる時間があれば・・・・。

 僕にも理解できたかもしれない







この古典を読むと、

「不倫=いけないこと」

などと単純には言えないようになる気がします。














       














(関連記事)

 ・(本)これは傑作マンガ!→マルセル プルーストの「失われた時を求めて」 (まんがで読破)

 ・ゲーテ、「おすすめ」と「そうでもないもの」

 ・【一発屋で終わらない!】長い期間、一流の創作を続ける才能と若さの秘密~荒木飛呂彦・村上春樹の共通点~

 ・創造性・天才性は、「精霊」による(村上春樹と宮崎駿、そしてエリザベス・ギルバートはチャネラーだった?!)

 ・自己啓発書を超えたライフワーク本。強烈な面白さ「成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集」













関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

(本)これは傑作マンガ!→マルセル プルーストの「失われた時を求めて」 (まんがで読破)

本好きなら、

誰でも一度は手をつけて挫折したであろう小説、

マルセル プルーストの「失われた時を求めて」。

僕も、高校時代に挫折した一人です。


最近、失われた時を求めて (まんがで読破)を、とうとう読了することができました(笑)


「簡にして要を得た」とはこのことでしょう。

第一次世界大戦前後のフランスの上流階級達の退廃的雰囲気と、

主人公「僕」の恋愛遍歴を堪能できる力作でした。




大きな気づきを得られました。

主人公の幼少期におけるセンチメンタルさは、

私自身の若かりし頃(小学校~20歳くらい)のそれにかなり共通していて、

「ああ、あのセンチメンタルな感覚って、僕一人だけじゃなかったんだ・・・。」

という、気づきです。


小説(これはマンガですが 笑)を読む良さとは、

「代理体験」ができることです。




それにしても、

当時の上流階級では、

「ソドムとゴモラ」

いわゆる同性愛が非常に多かったようです。


主人公の恋人も、親友も、そうでした。

(そしてそれが、大きく運命を左右します)



上流階級での人間関係、

例えば、

「あのひとは男爵だから、きちんと挨拶しないで良いか♪」

とか、爵位に応じた身分の軽重があったり、

興味深い内容でした。



これを来に、小説も読んでみようかな~と思わされる、

非常によい一冊でした。














   














【関連記事】

村上春樹の習慣術(と観察法) ~とにかく自分をペースに乗せてしまう~

ゲーテ、「おすすめ」と「そうでもないもの」

ゲーテに興味を持ちました→(DVD)ゲーテの恋

(本)五木寛之著 「親鸞 激動篇」はスターウオーズのエピソード4~6。そして念仏による乱交?!















関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

(本)ゲーテ、「おすすめ」と「そうでもないもの」

ゲーテに興味を持ったことは先日書きました。

 記事→ゲーテに興味を持ちました→(DVD)ゲーテの恋


そしてゲーテ関連のコンテンツをいくつか当たり、

「良いもの」と「そうでもないな」、というものがあったので、

あくまで個人的な感想ですがご紹介します。




■ よくまとめられた漫画

 
 ファウスト (まんがで読破)

 あらすじが上手くまとめられていて、
 本質を上手に抽出している感じがしました。

 漫画を読むだけで、原作の重厚さ、テーマの普遍性がビシビシ伝わってきます。

 「入門の入門」としてよかったです。





 
 ゲーテとの対話 (まんがで読破)

 今回、非常に読み応えのあった一冊。

 ゲーテを尊敬していた努力の人「エッカーマン」との対話として有名ですね。


 ゲーテの名言が、漫画の中で確認できます。

 ゲーテは、ドイツの芸術家たちを結構批判していて、

 いつの時代にもそういったことはあるのだなあ、と、

 (まあ、あたりまえですが)確認になりました。



「まんがで読破」シリーズは、浅く広く教養を身につける、

という視点でとてもオススメです。







■ イマイチだったけど、いろいろ収穫もあった映画

 
 ファウスト [DVD]


 「ついに映画化!」

 という触れ込みでしたが、少し期待はずれでした。

 いわゆる「ファウスト」ではなく、

 「ファウスト」を独自解釈した映画だからです。

 例えば、悪魔は高利貸しの人間になっているし、

 ヒロインのマルガリーテは、子供を産みません。

 
 この手の「原作をいじる映画」を見ると、いつも、

 「なぜ、原作を忠実にやってくれないのかな~」と思ってしまいます。


 そして、テンポが悪い。

 重厚な映像も、どこかグロテスクです。

 ただ、「その時代の雰囲気をつかむ」意味では、良かったです。

 それに、レビューを見ると、結構評価は高い感じですね。

  →この作品のamazonレビュー




漫画ではわからなかった良い点が、もう一つありました。

それは、

「男という生き物は、おっさんになっても、何歳になっても、若い娘が大好きなんだなぁ」

ということが再確認できたことです。これは、「まんがで読破」の方では伝わってきませんでした。



ゲーテはなんと72歳で大失恋しているのです。


(72歳の時)

「ゲーテはマリーエンバートの湯治場でウルリーケ・フォン・レヴェツォーという17歳の少女に最後の熱烈な恋をした。1823年にはアウグスト公を通じて求婚するも断られており、この60歳も年下の少女への失恋から「マリーエンバート悲歌」などの詩が書かれた。」

ウィキペディア:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ より



ゲーテは当時、

世間から大変尊敬されていた人物です。

こういうあり方でも、受け入れられていたんですね。


僕も、かくありたいなぁ・・・。(願望)





















関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

(本)「僕の死に方」 意外や意外、素晴らしいライフワーク本!でも・・・。

テレビのワイドショーなどを中心に、

主婦目線のお買得情報を紹介されていた金子 哲雄(かねこてつお)さん。

去年末、肺カルチノイドという病気(病状的には、癌に似ています)で、41歳という若さで亡くなられました。


その遺作「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」を読みました。

自らの死すら客観視し、葬式までプロデュースしてしまう、ものすごい方でした。


死に様、生き様について興味を持ったことをきっかけに本書を手に取りましたが、

意外や意外、

この本は、金子さんが

「いかに流通ジャーナリストというオンリーワンのポジションを確立していったか?」

という点についての回顧が面白く、

「ライフワークに生きた人の軌跡」を追体験する本としても非常~に得るものの多い内容でした。




ただし、ただしです。(誤解を生じる恐れもありますが、私にとって、一番重要なテーマなので、思い切って書きます)


1つだけ、とても惜しいな、と心から感じたことがありました。


それは、

「金子さんが当初(まだ間に合ったかもしれない頃に)、死と真剣に、本当に向きあおうとはされなかったこと

です。


金子さんは、こう言います。

 仕事は精神面でプラスに働いた。仕事をしている時は、集中しているため、病気のことを忘れることができたのだ。そのあいだは、死の恐怖と直接向き合わずに済む。手持ち無沙汰でいると、どうしてもそのことを考えてしまうのだ。ネガティブな思考は、それだけで精気を吸い取ってしまう。 (P89)


「病気になったあとは、遠い将来の目標に向かうわけにいかない。
 自分にとっては苦手な、今日一日、この瞬間、瞬間を重ねて生きるという生き方に変えなくてはならなくなった。これではどう生きていったらいいのかわからないとも思った。 (P158)



金子さんの奥様は再三、再四にわたって「身体のことを第一にして、仕事は休んで!」とお願いしました。
それでも金子さんは、「僕の生きがいだから、頼む!!」と言って、手術の合間に仕事を入れ続けます。(もう、びっくりする位、予定を埋めてしまうのです)

そして奥様も、最後には「わかった」と了承されるのです。




以下は、脳科学者として著名でプロフェッショナル仕事の流儀に出演していた茂木健一郎さんの対談です。

茂木:「癌のターミナルケアをしている方がおっしゃっていたことなんですけど、癌になったことがわかった患者さんに、『おめでとうございます』という医者がいるんですって。

 なぜかと言うと、
 交通事故などで亡くなる場合は、ほんの一瞬で生命が終わってしまうから、自分の人生を見つめ返す余裕がない。けれども、癌だと自分の人生をゆっくり見つめ返す時間がある。たしかに痛いのはいやだけれども、最近は緩和ケアで身体への負担もずいぶん減ってきました。その間に自分の人生を振り返ったり、生きること、生きてきたことの意味を考えることができる。その振り返る過程で、驚くべき変容が起こることもあるそうです。

季世恵:そのとおりだと思います。私自身もターミナルケアを二十年近くしています。なので、末期がんの方の最後も看取ることも多いんです。ご自分が癌だとわかった方は、そのときから自分自身と向き合い、家族や友人と向き合い、という作業を始めていきます。そして最終的には、「本当は自分は何をしたかったのか」「どんなことを本当は願っていたのか」など、本質的な問へ迫っていくんですが、そういうとき、その方たちがよく私に漏らされる言葉があるんですよ。

「季世恵さん、自分は本当に遅かった」

「病気になる前に、これは知っておくべきだった」

そして私にこう言うんです。

「どうか他の人には、自分みたいに最後のときになってこれに気づくのではなく、もっと前に気づいてもらいたい。季世恵さん、あなたはいつも自分のような人間を見ているんだから、なんとかしてそれができないかなぁ」と。

まっくらな中での対話 (茂木健一郎 with ダイアログ・イン・ザ・ダーク) P66 より




でも、これは、

金子哲雄さんというオンリーワンな男の生きざまそのものであったこと、

そのことに、間違いはありません。


本当に、心から読んでよかったといえる一冊となりました。





以下、引用です。


■ ライフワークについて響いた言葉
・大人になってからいろいろな方にお会いして、子どもの頃に母親にほめられたことをのちに仕事にしている、というパターンが老いことに気がついた。
 子どものよいところに気がついて伸ばしてあげるのは大切なことだ。 (P25)


・数学の得意なTくんに、「楽しいことは何?」と聞かれた時に、私が真っ先に思い浮かべたことは、価格情報を話して喜ばれた体験だった。こうしたことを調べることも、人に話すことも、天職と思えるぐらい好きだったのだ。Tくんの数学に勝てるとしたら、これしかない。 (P29)


・組織人にはなる気がなかったが、社会を学びたかった。今までの「学生」から、早く「社会人」になりたかった。
 と同時に、300社回ることで、改めて自分がサラリーマンに向いていないことも実感していた。
 就職活動は、独立を見据えた行動でもあった。独立後のことも考えて、会社を選ぼうとしたのだ。 (P33)



・どんなに小さな仕事でも、それは必ず「誰か」に向けられている。 (P69)



・大事なのは、自分なりの方法で相手を喜ばせることだ、と。人が「喜ぶこと」は、人それぞれ違う。千差万別だ。
 そこに応えてあげれば、それが回り回ってビジネスに結びつく。このオーナーにとっては、孫が宝物だった。だから、その孫の思いに応えてくれた私への信頼感は、飛躍的に増したのだ。
 実際、このことが、独立後の私を支えてくれた。 (P36)

 ↓

 (独立後、二週間目に)例のオーナー経由で、オーナーの地元の商工会議所から講演の依頼が飛び込んできた。講演する予定だった人が急病になり、穴があいて困っているということだった。
 


・彼ら中小企業の経営者には、実はひとつ共通していることがある。

 「1円でも安く!」

 だからそこをテーマにして話すことが、彼らの「喜ぶこと」につながるのだ。 (P38)



・私の講演は、彼らのツボにはまった。この講演会を聞いた方々から、
 
 「うちでもやってくれ」

 という依頼が相次いだのだ。講演会が、次の講演会の営業になった、というわけだ。 (P39)



・普通に考えれば、社会人経験1年の若造だ。ネタが抱負にあるわけではない。今だから言えるが、当時はビジネス書のお世話にもなった。
 23歳の時、講演料は1回数万円だった。これが月に平均4~5本あれば、独身20代の生活には十分だった。
 そうこうするうちに、専門月刊誌「商業界」から仕事の依頼が来た。

 私は28歳になっていた。
 この時初めて、「流通ジャーナリスト」を名乗った。当時、こんな肩書きを名乗っている人はいなかったが、だからこそ意味があると思った。 (P39)



・例えば、「見える化」「50℃洗い」。そんな旬の言葉をコメントのどこかに必ず入れるようにした。私は女性週刊誌の見出しを使って、男性視聴者向けのニュースを切るようにしていたのだ。 (P56)



・私の取ったスタンスは、「女性の視点」だった。女性週刊誌の愛読で鍛えられた(子供の頃からの愛読書だった)、いわゆるフツウの主婦の目だ。国際経済やユーロ安など大上段---はるか彼方の話から経済を語るのではなく、きゅうり1本の値段から国際情勢を読み解こうとした。
 実際、ユーロ安についてはこんなふうに解説した。
 「奥さん!今はエルメスが買いですよ!今、ヴィトン買わなきゃ!ケリーバッグ、これまで150万円だったのが今、98万円になってますよ」
 そのあとに、それはなぜなのかということを為替レートの話から説き起こし、その後、短期的な国際経済の流れや長期的な視点を話した。
 お買い得情報を国際経済と同時に語ろうという、こうした視点に立ったコメンテーターは、それほど多くはなかったのだ。 (P57)



・私にとってスーパーは、「経済の先生」だ。この場所を定点観測していると、実体経済が手に取るようにわかる。

 数分間、レジ通過人数を数える。1分間にレジ通過人数が2人だとしたら、1時間で120人。
1つのバスケットの売り上げ平均は、2000円~2400円だから、

 2000×120×営業時間。

 その数字に8掛けすると、1日のだいたいの総売上がわかる。レジが10個あったら、単純に10倍すればいい。さらに、1日の売り上げ×年兼ね意行日数で、そのスーパーのだいたいの年商がわかる。
 
 この地域で、この年商では厳しいな、と思ったところは、たいがい1年以内におかしくなってしまう。 (P65)



・「昼も夜もまだまだ足りない!」
 とにかく、時間だけが欲しかった。

 高校時代にTくんの言っていた、
 「好きなことをしていると楽しい」
 という台詞は、本当に楽しかった。
 毎日が充実していたし、息継ぐ間もなかったような感じだ。
 目の前の仕事は、私にとって、次の仕事のエネルギー源だった。仕事を糧にして、次の仕事に邁進する。エネルギーは尽きることがなかったし、尽きるとも思わなかった。
 この当時、1日16時間労働は当たり前で、睡眠時間が4時間あればいいほうだった。 (P69)



・私は仕事先に、いつもコージーコーナーのシュークリームを持参することにしていた。
 これは父から聞いた、日商岩井の副社長だった海部八郎さんのエピソードなのだが、彼は必ず手土産に、岡埜栄泉の豆大福を持っていったという。
 父いわく、
 「お土産っていうのは、同じものに決めたほうがいい。それを見たら、その人を思い出すきっかけになるようなものがいいんだ。それが仕事につながる」

 コージーコーナーならば、どんな仕事先に出向こうと、近場にあることが多い。テレビ局の近くにもかならずある。買うのに困らない。値段も高くないし、それでいておいしい。 (P133)



・自分は、病気になる前は60代、70代、80代でこうありたいという姿を、かなり具体的に描いていて、その目標に向かって努力してきた。変な話、テレビに出ることもある程度は想定していたので、それほど舞い上がってはいなかったと思う。
 ただし、病気だけは想定外だった。描いていた未来が、病気になったことで見えなくなった。 (P157)







■ 病気について響いた言葉


・自分の人生を選択してきたつもりだったが、最後の最後になって、終わりの瞬間を選べないとは。 (P161)



・大病を患って初めてわかったことだが、患者が医師の先生に求めているのは、「信頼」だった。それは、病院の格や、世間での評判ではない。「人柄」だ。 (P96)



・もしみなさんの周りにがん患者がいたら、

 「好きにしたらいいよ」

 と温かく声をかけてほしい。

 「がんばれ」

 という言葉もつらい。



・今日までのもう3回、これがお迎えではないかと思われるものが来ている。
 ある時は亡くなった知人が現れ、ある時は制服のようなものを来た人物が現れた。
 妻によると、私が薄ぼんやりした中で、”お迎え”と会っている時、彼女も部屋の片隅に何かの気配を感じたという。 (P123)



・死の淵まで行った8月22日以降、気持ちが変わったことがある。
 それまでは、学生時代の友達に会ったりすると、想い出がいっぱいありすぎて死ぬのが怖くなると思っていた。だからあわないと決めていた。
 22日以降は無性に会いたくなってきた。

 不思議なことに、一緒に帰った道中のことなど、些細なことばかり想い出す。

 そういう想い出を作ってくれた仲間に、ありがとうと伝えたい気持ちになった。

 そこでフェイスブックを通じて、かつての同級生たちと交流し始めた。自分のような変わり者を受け入れ、共に時間を過ごしてくれた仲間にお礼を言いたいと思うのだが、いざとなるとなかなか、本当のことは言いづらい。

 言われた方も心の準備ができていないと、かえって困らせてしまうことになるといった問題が一方では存在する。

 知らせて、がんばれ、がんばれと言われても困ってしまう。 

 当たり前だが、相手が死に直面している状況を受け入れるのは、簡単なことではない。
 一瞬で死生観を共有することなんてできない。
 ただ、こちらとしては、今がんばれといわれると、その段階は1年以上前に終わっているんだがなあと思ってしまう。 

 周囲には、すごく努力を重ねれば必ず突破できるという信念を持った人が多い。自分もかつては努力は報われるのだ、それが日本のいいところだ、と思っていた。 (P154)


《※ 私事で恐縮ですが、僕の母親は、癌になって、どんどんやせ細っていった同僚から「俺、もうだめだよ!」と言われた時に、
 思いっきり、

 「なに言ってんの! 頑張りなさい!!」

 と悪い見本そのままのようなことを言っていました。もう、既に、その人は頑張っています。その相手に向かって「頑張れ」とは、冷水をぶっかけるようなものでしょう。 まったく・・・。》



・すると、真顔で金子が言うのです。

 「だめだよ、そんなお願いの仕方じゃ。『明日、野崎先生と嵯峨崎さんをおもてなしするために焼肉をするので、すみませんが、今日は行けません』。こう言わないと。お迎えには、一日一日待ってもらわなくちゃいけないんだよ」 (p173)








金子哲雄さんの生き様を読ませていただくことで、

「死」という、我々にとって最も確実なこと

に想いを馳せることができました。




「ライフワークに生きた一人の人間の生きざま」

をこれだけ正直に語った本は、まずないのではないか、

と思います。


心からオススメの一冊です。















 僕の死に方 エンディングダイアリー500日
 














関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

(本)空気を読むな、本を読め。~なんとなく分かった気になっている読書術について見直せる良書~

最近、小飼弾の「読書三部作」を読みました。

今日は、その中で一番早く出版された一冊をご紹介します。


それはつまり、

「小飼弾さんが読書について一番に伝えたいこと」

が詰まっている本ということだと思いです。



自己啓発本好きな人には(=私)、ある意味「とても痛い本」でした。


また、

私が普段読まない「フィクション系の本」についての言及が、かなり参考になりました。




空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)




以下、本から抜粋。


・まず、「読書は情報のダウンロードではない」と、これをきっちり頭に叩きこんでください。
 そういうことはコンピュータにやらせたほうがよっぽど速い。 (P78)



・内容を消化しながら自分のなかにオリジナルな知の世界をつくっていく。これが読書です。だから、読書の質は、読む前と読んだ後にどれだけ自分が変わったかで測ることができます。 

 どれだけ変わったかを確認するには、アウトプットをするのがいちばんいいでしょう。 (P93)



・たいてい日本の大企業の創立者なり社長なりは、自伝などの本を書きます。そして、それが従業員を洗脳する道具として使われる。

 いろいろな創立者の著作を読みましたし、得るものもありましたが、鵜呑みにしてよいものは一冊もありませんでした。自分の頭で考えられない人にとって、本はむしろ毒なのかもしれない。それをいちばん実感しやすいのが、社長本なのかもしれません。 (P60)



・読んだ本が一日50冊を切ると、「ああ今日は本を読まなかった」という感覚になったものです。当時は読むのに今の倍近く時間がかかっていましたが、たぶん平均すると6時間くらいは読書にあてていました。



・いわゆる「速読本」数多く存在しますが、本の情報を上手に消化させるような「特攻薬」ではありません。しかし、「特効薬」(ノウハウ)が登場する可能性は否定できません。 (P81)



・ノンフィクションとフィクションでは読み方が違う (P85)

 ノンフィクション → 論文型

 フィクション   → 物語型





ノンフィクションは構造を読む。これに尽きます。
 構造がわかれば読めたも同然です。

 ノンフィクションに限れば、内容が目次を裏切っているような本はクズ本です。それはつまり、論点を整理しきれていないということですから。 

 読書体験を積めば積むほど、目次を読んだだけで読み終えた気がしますが、それは、ノンフィクションという本の性格によるものなのです。 (P84)



・フィクションはリスクが高いからこそ、若いうちに読んでおくべきなんです。時間がたっぷりあるときに。そう、不況のときにでも。 (P90)




・星新一・小松左京・筒井康隆の作品はすべて「当たり」でした。ノンフィクションは大人になってから読むようになり、どちらかというと「忙し読み」。当然といえば当然ですが、幼い頃のほうが「遊び読み」ができていました。


・読書のスターターに勧める作家として、星新一はものすごくありがたい存在です。

 彼の作品は読みはじめるとすぐにその世界へ入り込める。それは、年齢を重ねてからでも変わりません。読めば読むほど星新一のすごさがわかります。 (P158)



・もうひとり、すごいなと思う作家は宮部みゆき。いちばん長い作品でも、上下巻くらいの分量でおさめてしまう。そのうえ、よくあれだけテーマの異なるいろいろな話を書けるものだと感心してしまいます。 (P159)




・その意見を受け入れられないと思ったら、なぜ自分は受け入れられないのかを自分に対して説明しなければいけないから、思考力も鍛えられる。この習慣は、ぜひ身につけてほしい。 (P135)






「読書は情報のダウンロードではなくて、
自分のなかにオリジナルな知の世界をつくっていくこと」

ということは、当たり前のようではありますが、つい、忘れがちなこと。



今回の本で一番ガツンときた部分です。

肝に銘じておこうと思います。














【三部作のうちの他の二作】

 
 本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする〝読自〟の技術






 
 新書がベスト (ベスト新書)















【マイセレクト関連記事】

ノンフィクションの翻訳書を読むコツ(岡田斗司夫さん曰く)

「定義」とは『楽』をするためにショートカットを作ること~(慶應義塾大学での岡田斗司夫講演 第三弾)

本の書き方 父親=編集者 母親=著者 (「岡田斗司夫さんのスマート読書・本はやっぱり面白い!」より)

【動画まとめ】岡田斗司夫 スマートノート術~過去最大のインパクト→思考力・発想力を鍛える~














関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

ゲーテに興味を持ちました→(DVD)ゲーテの恋

 
 ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~


映画「ゲーテの恋」を見ました。

ゲーテの母国、ドイツの映画です。

ハリウッド映画の大味な味付けがないのが良く、とても美しい映画でした。

ドイツの映画人達にとって、なんといっても母国の偉人の映画です、気合が入っています。


衣装、セット、そしてなにより

キャスティングが素晴らしいのです。


ゲーテ役のアレクサンダー・フェーリングのハンサムさ、華やかさのある表情、

そして、

ロッテ役(ヒロイン)のミリアム・シュタインの芯の強さと、花開くような笑顔がとても魅力的です。


恋敵のアルベルト・ケストナー役のモーリッツ・ブライブトロイも、

心の葛藤と不器用さを抑制の効いた演技でみせるのが素晴らしい。

(恋敵なのに、にくめないのです。かなり好感を持ってしまいました)


それ以外の脇役も、味があります。


大満足の映画でした。




見終わって、さっそくゲーテの本が読みたくなりました。


購入したまま、印象の残っていない齋藤孝 著「座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本」が読みたくなって書棚を漁ったのですが、残念ながら前回の「本の大粛清(=古本屋さんに売る)」の時に処分してしまったようです。


なので、

さっそく、入門用に、「ファウスト (まんがで読破)」と「ゲーテとの対話 (まんがで読破)」の

「まんがで読破」シリーズと、

「魂とひきかえに若返る」というテーマが気になるファウストをさらにもう一冊、

訳がわかりやすいという評価の「ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)」の三冊を注文してみました。




この映画、とてもオススメです。














(注文した三冊)
   














関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

れおん
東京在住。2011年初旬に安定した仕事を辞め、いくつかのお金の流れを創りつつ「真の幸せとは何か?」「自由とは?」を探求中。かなりの手応えを掴み、探求をほぼ終えつつあります。縁のあった少数の人に「好きな事をビジネスにして楽しく生きる」ためのコンサルティングをしています。興味のある方は「メールフォーム」から気軽にメッセージをお送りください。

れおん


全記事数は?
全タイトルを表示
「親指シフト入力」を一気にマスターできるポメラ
プリンターを安く使う裏技

タダプリント インク4色セット ビッグタンク(66本相当)を使ってから、高価なインクコストを気にせずプリントできるようになりました。ビッグタンクなので面倒なインク交換もまず不要。タダプリントが使えるブラザー製プリンターに変えて大正解でした。
最新記事
部屋が広くなりました♪
カテゴリ
初めて満足できたシュレッダー
PCにつけるだけで,オーディオになりました
リンク
全クリエイターの教科書!
キュートで軽く,中身はライカ!

ミラーレス一眼が流行っていますが、 ルミックスLX7はそれに迫る性能なのに圧倒的な軽さと大口径ライカレンズを実現。取材や日常使いカメラとして僕は断然こちら。友人の女性編集者もこの小粋な高性能カメラのオーナーです。
シャンプー×リンス×洗顔フォーム=石鹸1個で月89円
最新コメント
最新トラックバック
カウンター
スポンサード・リンク
リンクシェア アフィリエイト紹介プログラム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。