ネガティブな思考・感情にただ気づきつづける心理療法「森田療法」


森田療法  岩井 寛 著


岩井 寛 氏が、ガンに侵され片耳の聴力と視力を失い、口述筆記により書いた遺作だ。

松岡正剛がまえがきを書いていることも、興味深かった。




森田療法は、たしか日本発祥の二つの心理療法のうちの一つだ。(ちなみに、もうひとつは吉本伊信の内観療法)


森田療法では、

神経症患者を、一般の人と別物とは考えない。

神経症患者とは、「通常の人よりも欲望の強い、完璧主義者」なのだと捉える。



人間には、二つの欲求がある、という。

他の動物にはない高次の欲求(自己実現欲求など)と、

リスクを避けようとするエゴ的な欲求(動物的欲求)だ。


神経症患者は、後者の欲求を持った自分を激しく攻め、

気持ちがそれで一杯になり、日常生活に支障をきたすレベルにまでなってしまうのだ。


エゴ的な欲求とは、例えば、

「聴衆の前で、失敗したらどうしよう?声と手が震える」

「怖い。逃げ出したい」

「女子校生に性的欲求を持ってしまった!私は、なんと汚らしいのだ」

「一致団結すべき状況なのに、自分は気持ちが盛り上がらない。なんでこんなに自分はダメな人間なのだろう・・・」

などのネガティブな感情だ。



森田療法では、それらも「あるがまま」として観ることを勧める。

ネガティブな欲求も、人間にはあるのだ。


それを認め、

そのうえで、それでも、高次の欲求を求め行動する、という態度を取る。


そのことを、「目的本位の行動」と呼んでいる。



苦しいから逃避するのか?

それとも、

「目的本位の行動」を選択するために、ネガティブな感情をありのままに認め、それでも人間的行為をするのか?


そこに選択の自由がある。



ありのままの思考・感情に気づき続けるトレーニングをしている自分にとって、

「心理療法にも、ありのままに気づきつづける、というアプローチがあったのか!」

と驚いただけでなく、

かつて赤面恐怖症だった私にとっては、読んで良かった、と思える本だった。


読めてよかった。










森田療法  岩井 寛 著










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れおん
東京在住。2011年初旬に安定した仕事を辞め、いくつかのお金の流れを創りつつ「真の幸せとは何か?」「自由とは?」を探求中。かなりの手応えを掴み、探求をほぼ終えつつあります。縁のあった少数の人に「好きな事をビジネスにして楽しく生きる」ためのコンサルティングをしています。興味のある方は「メールフォーム」から気軽にメッセージをお送りください。

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