村上春樹の習慣術(と観察法) ~とにかく自分をペースに乗せてしまう~

今年の英国ブックメーカーのノーベル文学賞オッズ1位だった村上春樹さん。

惜しくも受賞を逃しましたが、

 ・ノーベル賞選考委員、実は莫言氏の友人 公正さに疑問も(朝日新聞デジタル 11月8日)

 ・平和賞受賞者、けんか別れ=ボウイー氏が大統領批判-リベリア(時事ドットコム 10/10)

といったニュースを見るにつけ、ノーベル賞といえども所詮はシガラミのある人間の決めるものであるし、

この世は「色即是空なんだなぁ」ということに気づかされます。




そんな村上春樹さんの習慣術がすごいです。

村上:習慣はすごく大事です。とにかく即入る。小説を書いているときはまず音楽は聴きませんね。日によって違うけれども、だいたい五、六時間九時か十時ころまで仕事します。

- 朝ごはんは食べずに。

村上:朝ごはんは、七時ころにチーズトーストみたいなのを焼いてちょっと食べたりするけど、時間はかけない。

- あとはひたすら書いているのですか。

村上:そうですね。だれとも口をきかないで、ひたすら書いています。十枚書くとやめて、だいたいそこで走る

- 十枚というのは、四百字づめの原稿用紙に換算しての十枚。

村上:そう。僕のマックの書式だと、二画面半で十枚。書き終わると、九時か十時くらいになります。そしたら、もうやめてしまう。即やめる。

- そこから先は書かないんですか。

村上:書かない。もう少し書きたいと思っても書かないし、八枚でもうこれ以上書けないなと思っても何とか十枚書く。もっと書きたいと思っても書かない。もっと書きたいという気持ちを明日のためにとっておく。それは僕が長距離ランナーだからでしょうね。だってマラソン・レースなら、今日はもういっぱいだなと思っても四十キロでやめるわけにはいかないし、もっと走りたいからといってわざわざ四十五キロは走らない。それはもう決まりごとなんです。

- たとえば青豆と天吾の章が交互に出てくるBOOK2で、青豆とリーダーの対決のシーンが終わったところが、その日の六枚目だとしても、つぎの章を四枚書くわけですか。

村上:もちろん。

- どうしてペースを守ることが大事なんでしょう。



村上:どうしてだろう、よくわからない。とにかく自分をペースに乗せてしまうこと。自分を習慣の動物にしてしまうこと。一日十枚書くと決めたら、何があろうと十枚書く。それはもう『羊をめぐる冒険』のときからあまり変わらないですね。決めたらやる。弱音ははかない、愚痴は言わない、言い訳はしない。なんか体育会系だな(笑)。

今僕がそう言うと「偉いですね」と感心してくれる人がけっこういますけど、昔はそんなこと言ったら真剣にばかにされましたよね。そんなの芸術家じゃないって。芸術家というのは気が向いたら書いて、気が向かなきゃ書かない。そんなタイムレコーダーを押すような書き方ではろくなものはできない。原稿なんて締め切りがきてから書くものだとか、しょっちゅう言われてました。

でも僕はそうは思わなかった。世界中のみんながなんと言おうと、僕が感じていることのほうがきっと正しいと思っていた。だからどう思われようと、自分のペースを一切崩さなかった。早寝早起きして、毎日十キロ走って、一日十枚書き続けた。ばかみたいに。結局それが正しかったんだと、いまでもそう思いますよ、ほんとうに。まわりの言うことなんて聞くもんじゃないです。

http://d.hatena.ne.jp/sap0220/20100725/p1 より

(この雑誌、さんざん悩んで買わなかったので、掲載してくださっていることに感謝です)







10枚書いたらそれ以上は書くのはやめて、1時間走るか水泳をする。一日1時間の運動は欠かさず、一日を23時間で考えている。
これを村上春樹は、自分を習慣の動物にしてしまうといっている。

http://blog.livedoor.jp/bo_rude/archives/3432690.html より







僕は夜9時に寝て、朝4時か5時に起きて、3、4時間ほど書きます。早朝に起きて心の中の「地下室」までおりていくんです。そのあと、太陽のもとでジョギングをする。もう、25、6年走っている。暗さと明るさのバランスをとるんです。ダークプレイスに行くためには、肉体的にタフでないといけません。そこから帰ってくるには強くないといけないんです。強くなければ帰ってこれなくなってしまう。僕は「創作(make up)」しているのではなく、ダークプレイスで「観察(observe)」しているのです。心の奥底にあるダークプレイスまでに深く入っていくのは、危険で恐ろしいことです。世の中にはそこまで降りていかない人もいますよ。でも本当に、真剣に、何かをしようと思ったら、そこへ行かなくてはならない。

 それから、もうひとつ、「書くことに目的はない」という話。
 なんのために書くか。目的なんてないです。ものを書くにあたってマーケットリサーチなんかもしません。No purpose. No market research. 自分のために書くだけです。僕は自分が何者か、何を考えているのか、書かないとわからないんですよ。賢い人は書かなくてもわかるのでしょうけれど。そう、書く目的なんてない。何を書きたいかに僕は集中する。僕は脳みそで考えるのではなく、指で考えるんです。ホロウィッツがピアノに向かうように僕はマッキントッシュのキーボードに向かう。

President 村上春樹に会いに行く より








村上春樹ファンに怒られそうですが、僕は小説よりも

彼自身について深く掘り下げられた以下の三冊が好きです。


より良く生きていくこと、

なにかを生み出すこと(ではなく、「観察」でしたね)

といったことについて気づかされてきたことが多いからです。


 
 走ることについて語るときに僕の語ること



 
 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011
 これを読んで、村上春樹と世界アニメ界の巨匠:宮崎駿の創造法(もとい、「観察法」)が本質的には同じものであることに気づきました。宮崎駿の観察法については、DVDポニョはこうして生まれた。 ~宮崎駿の思考過程~が決定版。見なおすたびに気づきがあります。そういえば現代アートの巨匠、村上 隆もこのDVDが大好きで何十回も見なおしたとジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが言っておりました。




 
 村上春樹、河合隼雄に会いにいく
ここまで心を開いている村上春樹の対談を読んだことがありません。
日本のユング派第一人者であった故・河合隼雄氏だからこそなせる技。
この本で、性について、いかに我々が固定概念に縛られているのか気づかされました。













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れおん
東京在住。2011年初旬に安定した仕事を辞め、いくつかのお金の流れを創りつつ「真の幸せとは何か?」「自由とは?」を探求中。かなりの手応えを掴み、探求をほぼ終えつつあります。縁のあった少数の人に「好きな事をビジネスにして楽しく生きる」ためのコンサルティングをしています。興味のある方は「メールフォーム」から気軽にメッセージをお送りください。

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