【先進国ではあたりまえ】歯みがきだけじゃダメ!素人が虫歯を防ぐ、最も楽な方法とは?→定期的なPMTC (本)歯と歯ぐきを守る新常識

昨日から、歯の健康法について考えています。

以下は、衝撃を受けた二冊(二冊とも、特定の歯科医のPRがありません。その意味でも信用できました)のうちの一冊です。


歯と歯ぐきを守る新常識 歯みがきだけで虫歯や歯周病が防げない本当の理由 河田 克之 著



「歯みがきだけでは、虫歯や歯周病は防げない」

とは、私にとって刺激的な内容でした。


なぜなら、

「歯みがきだけで、歯の健康を保とう!」と8年間(いや、数十年間も)

思っていたからです。


でも、多くの日本人は、そう考えているのではないでしょうか?(私だけ? (~_~'')


本当に、読んでよかったです。衝撃的でした。





以下、本書よりの抜粋です。(主に予防歯科の点で「目から鱗が落ちた」文章を中心に引用)


・学校検診や企業検診は、通常、劣悪な環境で行われますので、不十分。


プラークコントロールとは、歯に付着したプラーク(歯垢-しこう)の量を減らすこと。(歯ブラシ・デンタルフロスに加え、歯科医院でのクリーニングも含む)

セルフケアではゆきとどかない、歯垢・歯石・ステイン除去を行うPMTC(Professional Mechanical Cleaning)


・PMTC自体は保険適応外ですが、2008年の保険規則改正により、不十分ながら日本の健康保険でも似たような処置を受けることができるようになりました。

P64




・虫歯で歯がしみるのは、ほぼ間違いなく末期症状です。(中略)転げまわるような痛みになるまでには、およそ6年かかります。そうなってからだと、間違いなく歯の神経を取る(抜髄処置)ことになってしまいます。

・虫歯で歯がしみだすのは、転げまわるような痛みになる数ヶ月前の症状です。この時点でも、ほとんどのケースで神経を取ることになってしまいます。

・「早期治療」とは虫歯発生から1年目かせいぜい2年目までに見つけて治すことを意味します。

P104





以下は、虫歯の進行状況「c1 c2 c3 c4」についての図です。

これを見ると、なるほど!

「しみる」は末期なんですね・・・。


虫歯の程度と症状



新しい虫歯の診断と治療法




これらの知識、すべての日本人が、もはや一般教養としておさえておくべきだと感じました・・・。






・虫歯は治療しても、治療した周辺からふたたび虫歯が発生してきます。
これを「二次カリエス」(カリエス=虫歯)といいます。

・治療のたびに詰めものは大きくなり、最終的には抜歯ということになってしまいます。しかし、この二次カリエスをいち早く見つけだして治療すれば、拡大を最小限にとどめることができます。80年も使う大切な歯ですから、それくらいの注意を払う価値は十分あるはずです。



・虫歯の場所と大きさによって変わる治療法

 レジン充填 < インレー < クラウン < 抜歯

と大げさになっていきます。

P107





レジン・インレー・クラウンについては、以下の図がある程度わかりやすいです。(本書の図が一番わかりやすいですが)

むし歯(う蝕)の治療 


インレー、クラウン、ブリッジの種類


歯の修復方法の種類






・きれい、安い、簡単と三拍子そろった「レジン充填」ですが、まったく欠点がないわけではありません。(中略)5年以上たったとっきに同じ状態かというと、疑問が残ります。レジン系には”変色”と”摩耗”という大きな欠点があるからです。

P108




一度修理しても虫歯(二次カリエス)は再発する
 インレーにかぎらず詰めたり被せたりした修復物は、いつかかならずトラブルが発生します。

・精密につくられたようでも、接合部分には微妙な段差がありますので、汚れがたまって虫歯になることもあります。これらを「二次カリエス」といいます。

歯の神経を取ってしまうと、歯の寿命を一気に縮めてしまいますので、治療後10年を目安に再治療を検討すべきです。適切に再治療を繰り返せば、神経を取る時期を30年以上先延ばしすることができるのです。

p112




も、もっと早く、知りたかった・・・(☍﹏⁰)






■世界から見た日本の特異性

・(アメリカ人には)日本ではあたり前の銀歯やブリッジはまれで、治療痕跡の少ないきれいな天然歯がずらーと並んでいるから驚きです。定期的に歯の大掃除をして、早期に治療することで歯の健康が維持できることを知っているアメリカ人は、

「エッ!日本人は検診にいってないの?」

と驚く一方で、お金があるのに検診にいかないのは、自己管理の欠如だと教えてくれました。

P182


・「オーストラリアの人は歯がきれいですね」といったら、「アメリカ人には負けますよ」という返事が返ってきました。年に1回検診するオーストラリアより、年2回検診に通うアメリカのほうがきれいという意味です。

保険制度を民間が運営するアメリカでは、年2回の歯科検診を強制することで、治療費を削減し、企業収益を高めることを統計的に知っています。そのアメリカで念4回検診できる保険が出回ってきたことは、検診の回数に応じて歯の健康が保てることを物語っています。


・日本ではさらに格安で、毎月の検診と不完全ながらも大掃除のできる制度があります。

P183




・海外で長期にわたって滞在するような人は、帰国の機会があるごとに歯医者に行って検診を繰り返しますので、実は日本に残った家族よりも歯が悪くならないといわれます。

P184







■個人差

人によって、虫歯や歯周病の進行速度は異なります。「歯の磨き方が悪いから・・・」といわれることも多いようですが、虫歯になりやすいかどうかは歯の質の違い、歯周病は身体の抵抗力の違いです。
 もちろん、歯みがきをするとしないのでは、大きな違いがあります。歯の表面にかぎっていえば、80%程度汚れが取れていますので、その部分の虫歯発生率は大幅に減少しています。

しかし、

 歯と歯の隙間、歯と歯ぐきの間には、大量のみがき残しが見られ


 ます。

 ましてや、歯周病の原因ともなる歯周ポケットの中はほとんど手つかず状態ですので、

歯のみがき方による影響はせいぜい10%程度

だと思います。「いくらがんばって歯みがきしてもいっしょ」という結果になってしまいます。
 とにかく、歯みがきの習慣が完全に定着したにもかかわらず、歯の平均寿命が60歳だという現実を直視してください。

P186

・歯のケア、歯医者の利用方法がおなじであれば、親の歩んだ道は子供のたどる道と考えてさしつかえないと思われます。歯の質や体質は変えることができません。しかし、歯のケアと歯医者の利用方法は変えることが可能です。

P187





お待たせしました。

では、どうやって対処すれば良いか?


・探し求めていた「不老長寿の秘策」は簡単です。
 毎日の歯みがきにプラスして、月に一度歯医者に行って、歯の大掃除をするだけのことです。
 それで歯の表面やみがきにくい歯と歯の間の汚れ、着色物を取り除きます。続いて、超音波スケーラーを用いて、歯と歯ぐきの下にこびりついて歯石や汚れを取り除きます。保険制度上、それぞれ「機械的歯面清掃」「スケーリング」と呼ばれるこれらの処置だけでも、歯周病の進行、虫歯の発生・進行を抑制することができるのです。

・本来の「早期発見・早期治療」を実践するだけのことです。このようなケアの積み重ねは、驚くほどの威力を発揮します。(中略)ケアを始める前の10年間に起こった変貌とくらべて、明らかな違いを実感されることでしょう。そのまま生涯続ければ、歯の悩みから完全に開放されることになります。

P188



・もし、歯みがきだけで生涯歯の悩みから開放されたならどんなにすばらしいことでしょう。
 PMTCを単純に、プロフェッショナルな歯みがきととらえて日常の習慣にするだけで、夢がかなうのです。

P189



■PMTCとメンテナンス

・歯周病の進行抑制と虫歯の発生・進行抑制効果に加えて、虫歯の早期発見・早期治療効果、さらに歯の喪失につながるトラブル回避の効果を合わせると、歯の寿命を30年以上延ばすことは確実です。

P192



・控えめに見積もっても80歳で通常の40歳程度の崩壊にとどまると推測しています。

P193


Q 歯のメンテナンスは、毎年2回でもいいの?

A メンテナンスの効果を実感し、習慣とするためには、毎月が理想的と思います。しかし現実問題として、制度や医療機関の受け入れ体制が整っていないことも事実です。毎月のメンテナンスを希望しても、
「3ヶ月に一度で十分」と断られることが多いようです。「毎月歯石を取っていただけますか」と電話で問い合わせてみるのが効率的な探し方です。その時の対応を聞いて、あとはご自分の要望といちばん合致する歯科医院を選べばいいと思います。まずは無理なくはじめられるところから、取り組んでいただくことが大切です。

P200



■キシリトールの虫歯予防効果は攻防一体

・キシリトールは、白樺やカシを原料とした天然素材に水素を加えてつくられた人工甘味料です。食用としての安全性はWHOでも承認されています。

・砂糖の場合、虫歯菌(ミュータンス菌)が糖を分解、発酵させて酸をつくります。ところがキシリトールは、虫歯菌がキシリトールを分解しようとすると、虫歯菌の細胞内に毒素をつくるなど、そのエネルギーを浪費させることによって菌を弱らせ、増殖するのをさまたげます。またプラークの量と付着量をを減らすともいわれています。

・一方、私達の口の中では、食事中につくられる酸によって溶けだしたエナメル質を、だ液が中和してもとに戻す(再石灰化)という現象が日常的に起きています。この作用によって自然に歯を守り、強固にしているわけですが、キシリトールにはだ液の分泌を促して、この再石灰化を促進する働きもあります。

・キシリトールが効果を発揮するためには、口の中に長くとどまる必要があります。したがって、ケーキとかジュース類にキシリトールが入っていても、虫歯予防の効果は期待できません。効果が期待できるのは、ガムかタブレット(錠菓)に限られます。
 う蝕予防効果を十分に発揮させるためには、高濃度(50%以上)キシリトール配合のガムかタブレットを、1日3回3ヶ月以上続ける必要があります。

P48


・フィンランドでは、ずっと以前から国をあげてフッ素の応用を進めていて、その後にキシリトールを併用するようになりました。虫歯撃滅の主役がフッ素であったことを忘れてはなりません。

・予防効果を期待するには、100%キシリトールガムの場合で1日5粒が必要とされています。月1500円程度で虫歯が防げるのなら決して高いものではないのですが、発生や進行を抑制してくれても、虫歯は必ずできてしまいます。

《虫歯って、なんで存在するのでしょう。ムカつく!!》

・虫歯菌は、pHの低い状況で生きる常在菌です。そのため、頻繁に間食し、口腔内のpHがひんぱんに低下する環境では、虫歯菌をはじめとした耐酸性の強い菌は優勢になります。

・甘味料をすべて高価なキシリトールに替えることは不可能ですし、食べすぎると下痢をしたり、尿路結石などを引き起こす可能性があることも指摘されています。

《なにごとも、「過ぎたるは及ばざるが如し」なんですね・・・( ̄~ ̄; 》


■フッ素の作用とその功罪

・斑状歯(はんじょうし)という、歯に斑点ができ、朽ちたようになる病気が報告されたのが1900年ごろで、それが飲料水に含まれるフッ素と関係があることがわかったのが1930年代だといわれています。さらに斑状歯の多い地域の人に虫歯が少ないという報告がされたのが、1940年代です。

・フッ素の効果はエナメル質を変質させ、酸に強くすることであり、これを再石灰化というのは語弊があるという指摘もあります。

・過去には40カ国以上で使用された時期もありましたが、現在はほぼ半数に減少しているということです。フッ素濃度を上げれば虫歯は減少しますが、それにともない斑状歯は増加します。また虫歯になった斑状歯は、エナメル質が弱いために治療が困難で、抜歯を余儀なくされる場合も多いとのことです。

・ただし、一度形成されてしまった歯や、すでに生えている歯にフッ素塗布やフッ素洗口を行なっても、斑状歯になることはありません。フッ素の仕様については賛否両論ありますが、いずれにしても過剰な期待はすべきでないと思います。



■再石灰化を促進するリカルデント

・「リカルデント(CPP-ACP)」は、「乳製品を多くとる人たちに虫歯が少ない」ことに着目したメルボルン大学のエリック・レイノルズ教授が、15年におよぶ研究の末に開発された新成分です。

・CPP
 牛乳を分解して得られる天然由来の成分

・ACP
 人が利用できる性状をもったリン酸カルシウム

・リカルデントは、さまざまな試験によって虫歯を抑制-再石灰化することが確認されていて、現在はガムとして商品化されています。(中略)しかし、過剰な期待と食べ過ぎは禁物です。

P50


・一方で、リカルデント単体で使うよりも、フッ素も併用したほうがより高い効果が期待できることもわかりました。

P51









■日本の保険制度上の問題点

・日本でPMTCがささやかれだしたのは、10年ほど前からです。
 「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズが流行語となり(1995年)、一般にも歯の審美的要求が高まったきました。日本では審美歯科の枠で、保険外という位置づけでスタートしたのです。それまでも、定期的な歯石除去が有効な治療方法だという認識はありましたが「予防」という見方もあって、保険制度に取り入れられる見込みはまったくありませんでした。

・日本の保険制度は「疾病保険」つまり病気になった人をお互いに助け合う制度です。現在でも「予防」は保険で認められていません。

・「ここに虫歯があるような気がします」とか「歯ぐきの出血が気になります」というような具体的な症状を訴えていけば、「何々の疑い」という病名がついて保険扱いになります。現実問題として歯科の場合ですと、歯ぐきの異常や虫歯の1本くらいはかならず見つけ出すことができます。

《PMTCを定期的に受けるため、そのつど、問題を言いながら通院すれば、保険対象になるのですかね~?》


・2002年の保険改正では、歯周病のメンテナンスという形でPMTCが保険に取り入れられました。

・2006年の改正では、(中略)大きな挫折を味わってしまうことになりました。

・2008年の保険改正では、(中略)不完全ながらもPMTCが保険で認められるようになりました。もとより機械的歯面清掃は2ヶ月に一度、。スケーリングは3ヶ月に一度、同時に両方をおこなっても機械的歯面清掃は無料というような寄生が数々あって、実際の運用には無理があります。したがって、いますぐどこの歯科医院に行っても満足なケアが受けられる状況ではありませんが、方向としては理想的な方向へ徐々に近づいているように思われます。

P191


・日本の保険制度は、病気になった人を助け合う保険制度ですので、予防には適応されません。そこに歯がゆい問題が横たわっています。

・特に子どものPMTCは事実上できないのが現状です。目の前に宝物があるのに手が届かないといった状況です。本来であれば、すべて保険でまかなってほしいところですが、破綻寸前の保険制度に期待しても難しいことのようです。

・医療と予防の垣根を乗り越えることができたなら、間違いなく「歯の健康王国」を築きあげることができるでしょう。

P196



少々熱くなり、長く引用してしまいましたが、

歯の健康維持の意味で、ものすごく有益な情報でした。








それ以外のブリッジやインプラントなど、歯科全般についてものすごく理解が深まる一冊です。
これがあれば歯医者さんが発する意味不明な言葉(笑)の理解にとても役立つでしょう。
一家に一冊、常備させるべき本だと感じました。

歯と歯ぐきを守る新常識 歯みがきだけで虫歯や歯周病が防げない本当の理由 河田 克之 著















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れおん
東京在住。2011年初旬に安定した仕事を辞め、いくつかのお金の流れを創りつつ「真の幸せとは何か?」「自由とは?」を探求中。かなりの手応えを掴み、探求をほぼ終えつつあります。縁のあった少数の人に「好きな事をビジネスにして楽しく生きる」ためのコンサルティングをしています。興味のある方は「メールフォーム」から気軽にメッセージをお送りください。

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