【日本歯科医師会&歯科医院に対して怒りすら覚えてしまいました】歯の先進国では70年代に知られている常識が、日本ではほとんど知られていません!→(本)歯医者に行く前に読む 決定版 歯の本

歯の本―歯医者に行く前に読む決定版 釣部 人裕 著


本当に読んで良かったです。

この本を読まれると、日本歯科医師会に対して怒りが湧いてくるかもしれません。

(このブログでは、めったにネガティブなことは書かないポリシーですが、今回ばかりは衝撃を受けました・・・。)


現在、日本国内の歯科医院の数はコンビニの1.5倍はあります。

それなのに、ほとんどの歯科医院は儲け第一主義だったのでは?

と絶句してしまいました。(しかし、もちろん、素晴らしい歯科医も数%はいることでしょう)



なぜ、そう思ったのかといいますと、

歯の先進国では70年代に知られている歯に関する常識が、日本では一般常識として知られていない


からです。


前回の投稿

【先進国ではあたりまえ】歯みがきだけじゃダメ!素人が虫歯を防ぐ、最も楽な方法とは?→定期的なPMTC (本)歯と歯ぐきを守る新常識

で、「以下は、衝撃を受けた二冊(二冊とも、特定の歯科医のPRがありません。その意味でも信用できました)のうちの一冊です」と書いたうちの、二冊目のご紹介です。





この本は、読者に対し、良い意味で「まったく夢を見させない」内容です。

「患者がどうやって良い歯科医と良い関係を築くか?」

ということについて身を引き締められるような内容でした。

患者側に対してもしっかりとした予備知識や心構えを要求してきます。




「良薬は口に苦し」

というべき一冊です。



以下、少々長いですが抜粋です。



歯周病の治療で歯医者ができることは3割です。あとの7割は患者さんの協力が必要っです。
虫歯治療では9割以上は歯科医が積極的に処置をしていけば一時的に効果が得られます。しかし得られた健康を維持し再発を防ぐためには、患者さんの口腔ケアに対しての適切な知識と努力が不可欠です。(P27)

良い歯科医は、歯を治すために患者にも要求をする。予防管理のための治療後の定期的な通院、毎日の歯のケアや生活習慣の変更などである。(P34)



いや~~~。今まで私は、

「定期診断を要求してくるのって、商売のためだろ~~。歯みがきを完璧にすれば虫歯は防げる!」

などと大変な思い違いをしておりました・・・。(前回までに書いたとおりです・・・。)



歯科医を選択する上で重要なのは、その歯科医の専門分野を間違えないことである。
先進国でも、歯の予防に力を入れる北欧、審美性を重視するアメリカなどそれぞれに特徴がある。
日本の場合、様々な考え方が輸入され、それらが並列的に存在しており、多種多様な歯科医がいる。(P33)




■良い歯科医 5つのポイント (P28)

1 初診の問診・検査に十分な時間をとる
 素人でもりかいしやすいように丁寧に話、初診時に45分~1時間(もしくは、30分を2回にわけて)かけて説明してくれる。

2 経済状況に見合った治療方法を提案してくれる

3 説明がわかりやすく、どんな質問にも答えてくれる
 「痛いんですけど」と言ったとき、「そういうものです」と答えたり、「なぜ保険が効かないんですか?」の質問に対し「それは難しくて説明してもわからないでしょう」などと曖昧な回答をする歯科医には不信感を抱く。

 見積もりを細かく答えてくれる歯科医は信頼して良い。質問にしっかり答えるということは、どんな些細なことでも情報を隠さないということで、治療に自信があると言える。

4 患者の目を見て話す
 それができないのであれば、はっきり言えない何らかの理由がある

5 謝ることができる医者
 歯科医自身もクレームに対処していくごとに腕を上げていくのだ。
 とは言え、非常識なクレームは患者側でも慎まなければならない。




良い歯科医の見つけ方は、自分が良いと思う近くの(アクセスの良い)歯科医院を3件程選び実際に受診してみる。その場合、以下の方法をオススメしたい。

1 事前に質問を書きだしたチェック表を作成する

2 それぞれの項目について3件の歯科医で同様に質問する

3 その結果を5段階評価して、総合点数の高い医院に決定する

これを実行すると、本格的な治療以前に時間と費用がそれなりにかかるが、その後の深刻なトラブルの発生を防ぐことができる。(P35)

さらに説明を受ける時

1 説明時は、診察台を45度以上起こしてもらう
  患者がネタままだと対等な立場での応答は難しい。

2 治療費が高額になりそうな場合は、必ず書面にしてもらう
  (中略)治療でつくった入れ歯や差し歯が後で壊れてしまった場合、その処置をどうするのかなどを、治療が始まる前にかならず確認しておく。

★ 説明の時に、医師が自分と目を合わせて説明しているかどうかは必ずチェックする。(P42)



「診察台を45度以上起こしてもらう」

「目を見て説明しているかどうか必ずチェックする」

などは、これは以外な盲点。たしかに、「金づる」として接しているか?あるいは一人の人間に対する気持ちで接しているか、ここは心理学のNLP的にも重要だと感じます。





■セカンドオピニオン

もし、インプラントを勧められたらインプラント反対派の歯科医の診察も受けてみる。抜歯を勧められたら保存派の歯科医院の診察を受けてみるというように、反対の意見を効くことも必要だ。後になって反対派の話を聞いて後悔しても、一度受けた治療を元に戻すことはできない。(P39)



問診票で、保健医療のみでの治療を希望するかどうかを尋ねる項目があり、さらに「説明をきいてから」という欄があれば、「保険のみ」に◯をせずそちらを選択するのが良い。(中略)自由診療なら丁寧に質問に答えてくれるが、保健医療だけの患者にはあまり答えないという人もいる。その多くは儲け主義の歯科医であろう。しっかりと説明を聞いた上で「保険にします」といえば良い、もしそこで歯科医の態度が変化したら転医すべきだ。(P44)



■上手な質問

「その治療をすれば何年くらいもちますか?」

「その治療には、どういう良い点、悪い点があるのですか?」

このような質問に誠実に素直に語ってくれる医師には、経験に基づく確たる裏づけがあるはずだ。またその治療が失敗する確立や失敗した後どのような回復方法があるのかについても、わかりやすく説明してくれるかなど、そのあたりを判断材料にすることはできる。
特に手術などを受けるのであれば、これまで何年間くらい手術を行なってきたのか、臨床例が何件あるか、年間何本(何人)くらい治療しているか、さらには成功率や失敗例の理由なども訊きたいところだ。(P46)



■治療途中での転医

「最近、体調が優れないので、申し訳ありませんが、しばらくお休みさせていただきます」

と言い、通院を中断するとよい。もしそこに戻る必要が生じた場合でも、無断で転院するより戻りやすい。(P47)



良い歯科医は真の意味でかかりつけ医になろう、と思っています。真の意味でとは患者さんにとって、より良いと思った時に他の歯科医を紹介できるかどうかなのです。(P49)






「あいぼりー歯の相談室」室長の須藤哲生さんが語る「よい歯科医選び」

有名な先生ほど危ないとまでは言いませんが、臨床で患者のために多くの時間をさいて治療を続ける忙しい先生には本を書く時間はありません。有名な先生のいる病院に行っても、その先生が診てくれる保証はありません。
腕が良い歯科医にはたくさんの患者が来ますから、大々的に宣伝もしません。駅に看板を出すくらいでしょう。(P52)

歯科医の中には宣伝のために、わざわざお金を払ってインターネットの口コミコーナーで上位にランクしてもらったり、自費出版した本に高額の投資をして書店に置いてもらい、さらに自分の広告本を書店で買い占めてベストセラーにする人もいます。

インプラントは怖い、という題名で本を出せば、それを読んだ人がインプラントは怖いんだなと思います。一方、インプラントは素晴らしい、究極の歯科治療だといえば、読んだ人はそう思います。でも、どちらも言い過ぎです。その患者にとって、どの治療が最適かということが一番大切です。
どの治療が最適なのかを客観的に判断するにはセカンド・オピニオンが有効ですが、それをどこで受けるかが重要です。十分な信頼関係を築いてきた、かかりつけの歯科医の診断であっても、特に保険がきかないような高額な医療の場合は、セカンド・オピニオンをもらいに別の歯科医に行くべきです。インプラントを勧められたら入れ歯専門医に、入れ歯を勧められたら別の先生の所に行くようにすると良いでしょう。(P53)


■避けたい歯科 P54~

1 予防に熱心でなく、治療方針に一貫性がない

2 予約制なのにいつも待たされる
 いつも患者を待たせているところは、質より量(患者数)を優先する歯科医院の可能性がある。一人の患者用に当てている予約時間が、質問にも丁寧に答えられるよう充分確保されていれば、それほど待たない。
 (中略)歯科医院は行列ができる三ツ星レストランとは違うので、混んでいれば良い歯科医という図式にはならない。多くの良医は患者数を制限している。

3 スタッフの定着率や、受付の態度が悪い
 必然的に治療の責任が不明確になる。

4 保険外治療や高額治療を無理に勧める
 そもそも治療が保険でできないことはないので、疑問点は勇気をだして聞いてみることが必要。説明を嫌がるような歯科医であれば、転院を考えたら良い。

5 治療時間が極端に短く、説明に時間をかけない
 最低30分くらいの診察時間は欲しい。保健医療では経営上(利益が減少)の問題もあるが、それにしても3~4人の患者をまとめて診察台に乗せ、流れ作業のように治療する歯科医院(当然、診察台がたくさんある)は避けたほうが無難。
 また説明なしにすぐ治療にとりかかるような歯科医も問題である。良質な治療をするためには、歯科医が患者の希望をしっかり聞き、十分な説明をすること(インフォームド・コンセントIが不可欠。

 《回転率は、自営業者にとって死活問題なので、とても難しい問題ですね。それだけに、歯科医をライフワークとして取り組んでいる良医にお願いしたいものです》

6 歯科技工士を大切にしない
 差し歯や入れ歯の不具合を、歯科技工士のミスにする歯科医がいる。(中略)模型の上ではぴったり合っても、口腔内では合わないことが数パーセントはどうしても起こる。合わない場合に無理やり入れるより、「作り直しましょう」と提案してくれる医師の方が信頼できる。

7 何でも出来るという歯科医
 現在の歯科医療は細分化、専門化している。得意分野がないということは、どの治療も普通(又はそれ以下)ということもできる。医院の看板には標榜科目を自由に書けるので、看板を見ただけで信用することは危険だ。





■こんな歯科医は要注意!番外編 (P60~)

1 宣伝が派手
 営利主義の恐れがある。

2 若い歯科医や研修医が多い
 患者を歯科医の研修用(実験材料)にしている可能性がある。大学病院や大型診療所にそのような傾向が見受けられるが、最新の治療を受けられる可能性もある。

3 医院が立派すぎる

4 院長の生活が派手
 自費治療中心の歯科医よりも健康保険診療で多くの患者を乱診乱療し、利益をあげている歯科医もいる。良医は自費診療が中心であっても生活は質素なことが多い。

[これ以降は、治療を受けてみないとわからない]

5 患者を差別する
 自費治療の患者には優しく、保険治療だけの患者には冷淡な歯科医。このような歯科医に限って腕が良い場合が多いが、もし腕も悪かったら最悪。

6 レントゲン写真や模型・サンプルでの説明がない
 治療に自信があれば、レントゲン写真やサンプルなどの説明も熱心にしてくれる。特に根管治療に熱心な歯科医は良い歯科医の可能性が大。

7 歯周ポケットを測らない
 歯周病治療には、歯周ポケットの測定が不可欠である。その測定をしないのであれば、患者の症状を的確に把握しようという誠意がないので後々トラブルが起きることもある。

8 麻酔注射が痛い
 上手な歯科医は手つきだけでも分かるもので治療が始まれば、すぐにスムーズな動きが感じられる。

9 態度が変わる
 クレームを言われた時や、少し難しい治療になると患者に不機嫌に接する歯科医など

10 領収書を出さない
 自費治療であるのに領収書を出すことに積極的でない歯科医院。(中略)もらわない場合は、患者も歯科医院の脱税を助けていることになってしまう。


 
 

世界の長寿郷といわれるところの100歳を超える人たちは、ほとんどが自分の歯を残している。
歯は象牙質をエナメル質で包み、さらに根の部分はセメント質でできており、上手に使えば400年くらいは長持ちするといわれている。(P65)



1999年、口の中をきれいにすると肺炎が40パーセントも減少するという研究結果が発表され、世界の医学界に衝撃を与えた。(P67)






■虫歯予防にフッ素とキシリトール (P83~)

・フッ素

 歯の質を強くして虫歯になりにくくする薬、それが「フッ素」である。
 フッ素塗布は歯のエナメル質の結晶性を高め、フッ素が取り込まれることで酸に強い歯を作り、また、虫歯になりかかっている歯の再石灰化を促進する。
 フッ素で虫歯予防ができる最大の理由は、口腔内で虫歯菌が酸を作る作用をフッ素が抑制することにある。フッ素を塗った場合と塗らない場合とでは、その効果に3割くらいの差があるといわれている。
 フッ素は虫歯の予防と初期の虫歯の進行抑制に対してのみ有効で、すでに穴が空いていたり、痛みが出てきているような虫歯はフッ素だけで治ることはない。


・キシリトール

 2つの効果

 (1) キシリトールが口の中で「酸」をまったく作らず、しかも酸の中和を促進する働きがあり、だ液を出やすくして、口の中を虫歯になりにくい状態に保つ。

 (2) 「虫歯の発生、進行を防ぐ」効果。虫歯の原因となる歯垢を付きにくくし、歯の再石灰化を促す。

 さらにキシリトールは虫歯の大きな原因とされる虫歯菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きを持っている。このミュータンス菌への働きは、他の甘味料にはみられないキシリトールだけの効果である。

 ただし、キシリトールだけで虫歯を防げるわけではない。フッ素と一緒になってより歯を固くする効果も期待できるが、食後の歯みがきや食生活といった毎日の習慣にプラスして、虫歯予防をしてくれるのがフッ素であり、キシリトールである。

 岡山大学病院の仲井雪絵先生の研究によると、キシリトールを長期間連続して摂取すると歯垢ができにくくなるとの事。妊娠6~9ヶ月の妊婦さんでテストしたところ、キシリトールを摂取したグループと摂取しないグループの3ヶ月後の調査では虫歯菌の量は4分の1となり、歯みがきとキシリトールだけでこれほどの差が認められたという。
 また、生まれた子どもも、家族が使用したスプーンや箸を子どもと共有しないようにすれば、キシリトールを摂取した母親の子どもの方が虫歯菌が少ないという明らかな違いも出たという。

 虫歯の人が殆どおらず、高齢者でも多くの人が自分の歯を持ち続ける歯の健康国フィンランドのカウコ・マキネン博士も、キシリトールはすべての人に効果があり、口腔衛生を良くするため、生活習慣の一部にキシリトールを取り入れることを進めている。






■歯を健康に保つ方法 (P174)

・しっかり歯磨きをし、口の中をきれいにする(フッ素入り歯みがきを使う

・何もなくても年に2~3回、歯科医で歯のケアを受け、フッ素をつけてもらう

・虫歯予防効果のあるキシリトール(ガムなど)を摂取する






■根管治療

歯の神経治療といわれる根管治療は、できるだけ歯を抜かずに自分の歯を残す治療を行う、という考えが基本となっており、そのために歯を支える土台としての根(根管)の治療を大切にしている。
しかし、根管の形が複雑なため、この治療はデリケートで難しい。根管治療が不完全な場合は根管に細菌が残ったり、歯の治療中に細菌感染してしまうと、細菌が増殖し歯の根が化膿して痛みが出るようになる。そうなると再び治療するためには、前に治療が終わったはずの詰め物やクラウンを取りはずし、根管治療を完全に終えてから新たに作り直さなければならず、最悪の場合は手遅れとなって抜歯せざるを得ない状態になってしまうこともある。(P87)





■歯周病

痛みがないために気づかずにいるが、日本人成人の約80%が歯周病にかかっている。
歯垢(プラーク)のみが原因ではなく、多くの複合的要因によって発生し、歯垢が一切関係ない(非プラーク性の)歯周疾患も存在する。
歯周病は日本人中高年の国民病で、成人の歯の喪失原因の90%以上を占めている。(P94)


口の中には300種類以上の細菌がいて、手入れの良い人でも500億、普通の人で2000億、手入れの悪い人は1兆個以上の菌が生きている。(P95)


歯周病の人は、口中のばい菌が血液中に入りやすいため正常の人よりも1.5倍~2.5倍も心臓病になるリスクが高い。それは歯周病菌が血液中に入り込み、血管を通じて心臓に入って菌が増殖し、血流が阻害され血栓が出来やすくなるからだ。(P99)



口の中の病気は、全身の病気に繋がるとは、考えたこともありませんでした。




虫歯や歯周病などは9割り以上が自己責任で回避できるという。(中略)もちろん個人の努力といっても歯科医師や歯科衛生士の定期的なサポートは必要だ。
しかし、

どれだけ気をつけていても、虫歯や歯周病になる人が全体の5%はいる。これらの人は自己責任の範疇を超えた、かなり重症な患者である。

・逆に特にケアせずとも、虫歯にならないという人も5%前後いるといわれている。

・そして残りの90%は、努力次第で虫歯や歯周病にならないという人たちである。(P167)




■補綴物(ほてつぶつ)

一度歯に詰め物をすると、そこに周辺からの漏えいで細菌が入り、また虫歯になってしまう。それを再び削って詰め物をすることを繰り返す。そうすると穴はどんどん大きくなり、次第に大きな補綴物(ほてつぶつ)になっていく。(P169)


補綴物の平均耐用年数はレジンで3~5年、インレーで約5年である。5年ほど経過すると、インレーのまわりから虫歯になる可能性があり、さらに削って次の補綴物にする。しかし、これも10年は持たない。最初は小さなレジンを詰めたものが、やがてフルカバーレジンとなって歯全体に被せ、それがダメになればブリッジに、そして歯の神経を取り、そのブリッジが壊れたときは、いよいよ歯を抜かなければならないという可能性が高くなる。結局、神経を抜いた歯が割れるなどして壊れて抜けてしまうまでは平均17年という。
このように一度歯を削ってしまうと、最終的に自分の歯を失うことになりかねない。簡単に歯を削るのは、将来の自分の歯のために如何に良くないか、ということが分かる。

初期の虫歯であれば、削ることなく再石灰化やフッ素を塗るなどの処置方法で虫歯を止められる可能性がかなり高いという事実もある。
スウェーデン・マルメ大学のダン・エリクソン教授は、こう言っている。
「虫歯が大きくなるまでに、およそ7~8年かかる。削ってレジンを詰めた場合、5年ほどで再度削る必要が出てくる。歯科医は出来る限り歯を削らない方が良い」(P170)



これらのことを知って、本当に驚きました。

「一度詰め物をすれば、(歯みがきさえしっかりしていれば)虫歯になることはない」

と思い込んでいましたよ・・・(;´_`)


詰め物は10年も持たないなんて・・・。

知っていれば、予防に気持ちが向くことと思います。





■これからの歯の健康法

生涯にわたり健康な歯を保ち続けるにはどうしたらいいか。その答えは簡単である。
子供の頃から定期予防管理をすること。つまり数カ月おきに歯科医に必ず通い続け、しかし絶対に歯は削らず、歯科で行う歯のクリーニング(PMTC)とフッ素塗布を、永久歯になるまで続けることである。
(P248)

歯科医療本来の役割とは、

歯を削らなくて済むように予防すること。(P248)




虫歯や歯周病を予防できる3つの情報

1 歯科医の口内清掃(PMTC)
 ※PMTCについては、前回の記事「【先進国ではあたりまえ】歯みがきだけじゃダメ!素人が虫歯を防ぐ、最も楽な方法とは?→定期的なPMTC (本)歯と歯ぐきを守る新常識」で詳しく引用しました。

2 歯みがき

3 フッ素の塗布

これらの情報に関しては、膨大な実験ですでに実証されている。

スウェーデンで104人の13~14歳児童に対し3ヶ月ごとのPMTCを2年間行ったところ、家庭での歯ブラシ指導を受けただけの同年齢の児童に比べ、虫歯になった児童は1/20(5%)だったことが示された(1978年)。(P171)

《1978年に、このようなことがわかっているのに・・・。私は典型的な「家庭での歯ブラシ指導を受けただけの児童」です。日本の歯科医師会はなにやってんだよ・・・。》


 
PMTCは「歯科医院で行う歯のクリーニング」で、専用の器械を使い、歯の汚れを徹底的に除去する方法でクリーニング後、すべての歯にフッ素を塗る。
フッ素塗布は歯のエナメル質の結晶性を高め、虫歯になりかかっている歯の再石灰化を促す。フッ素は虫歯菌が酸を作る働きを抑制し、酸に強い菌を作る。

PMTCは虫歯や歯周病の予防に非常に有効であり、スウェーデンでは40年前から国民に定期的なPMTCを実施している。その結果、今日80歳のスウェーデン人の場合、歯の欠損は平均3本程度であり、他の歯に異常は見られない。残念なことに歯についての知識が少なく、幼少から殆ど歯のケアや予防管理をしてない80歳の日本人では、半数以上の人が総入れ歯だというのが現実だ。(P172)



PMTCの予防効果は14倍 (P173)

先の臨床研究では、3ヶ月おきにPMTCを実施した場合、虫歯予防効果は2年で2倍、6年続けると14倍になるという結果が出た。つまり個人が、一生懸命歯を磨いても(2) 年後には2本、6年後には14本が虫歯になる。 (P175)



■PMTCの正しい方法

1 プラーク染色剤などを仕様して磨き残りをチェックする。患者にそれを認識してもらう

2 専用器具を使って歯の表面はもちろん歯の間、死肉(歯ぐきに隠れた歯垢《プラーク》を除去する

3 歯の着色汚れなどを専用器具、薬剤を使用して磨き上げ、歯をきれいにする

4 1本1本の歯の表面にフッ素を塗り、丁寧に磨き、細菌を付着しづらくして虫歯、歯周病を予防する

5 歯間部に対しては注入筒を使う



日本でPMTCという言葉を聞くようになったのは最近のことである。現時点では保険適用外の処置であり、すべての歯科医院がPMTCを行なっているわけでもない。その料金・費用は内容や時間によって異なっているが、治療時間は約30分で、3,000~5,000円程度である。 (P176)



歯科医療において、欧米では常識的なことでも日本では常識になっていないことがある。まさにPMTCの事例がそうだと言える。
残っている歯の本数をみると、日本では80歳で平均5本しか残っていない。PMTCが当たり前に行われているスウェーデンでは80歳で20本も残っている。

厚生労働省と日本歯科医師会で打ち出された「成人歯科保険推進事業」の一環として実施されている

「8020運動(ハチマル・ニイマル)」は、80歳で自分の歯の数を20本異常残そうという趣旨だが、定期管理予防に通わなければ、その実現は不可能である。
「8020運動」を実現するためには、歯科医がその場しのぎの治療をすればするほど利益になるという現在の診療報酬制度を変え、予防歯科への転換が図れる診療報酬体系に変更する必要がある。 

例えば地域や社会の定期健康診断には歯科検診を必ず含め、さらに「検査」「診断」「経過観察」「PMTC」などの予防管理を価値ある医療行為とし、歯を削ったり薬を出したりしなくても診療報酬が正当に認められるようにし、予防管理は保険で治療を受けられるように保険制度を変更スべきである。(P177)


PMTCの一般化が必要であり、国民への正しい情報提供と歯科医療制度改革が急務となる。そうすれば、PMTCの効果をきちんと説明し、患者のために正しく歯のクリーニングを実施できることになる。

定期的にPMTCを行うことで虫歯は減り、口腔内環境は衛生的に管理され、歯周病にもなりにくくなる。その方が結果として、医療費も少なくて済み、国民も国も助かる。 

「虫歯も歯周病も本来はまれな疾患である」とは、世界的に有名な歯科医の言葉だが、その真意も納得できる。(P188)



■治療より予防重視

解決のためには、

・20歳代から早期に予防を始める(20代で50%の人に何らかの歯肉炎症状がある)

・30歳以上の人は歯周病の検査をして、早めに見つけて対処する

・小さな歯周病も早期に治療を始める

・歯周病治療後、定期管理予防を必ず続ける

定期的な管理なしには、ほとんどの症例が再発すると考えて間違いない。(P180)



■これからの歯科医

1 定期管理予防に重点を置く。そのとき、仕上げにフッ素を塗る

2 教育。歯に関する最新の正しい情報を人びとに提供する

3 治療。高い精度と熟練した技術で歯や歯ぐきなど修復

これらのうち、1,2を抜きにして、3の治療について論じること(中略)は無意味になる。なぜなら、定期管理予防をしないで、いくら治療しても、数年後には、たいていの補綴物が壊れてしまい結局は根本的な解決にならない。 (P181)







■医療保険制度の問題点

現在の保険制度は病気に対する処置についてだけ考えられており、予防処置については保険請求できない。 (P198)

歯科医師の保険診療報酬は出来高払いであり、一つひとつの処置や投薬に対応して受け取る。「治る、治らない」にかかわらず、決められた方法で処置をすれば確実に報酬を受け取る仕組みとなっているので、歯科医は数多く処置をすればするほど儲かるようになっており、粗悪な治療で数をこなす歯科医も存在する。(P199)


先進国の歯の予防管理や治療は改善されているのに、日本では昔ながらの方法で、

「削って、報酬」

「詰めて、報酬」

「悪くなったらまた削って、報酬」 (中略)

1回で治ってしまったら歯科医の収入は少ない。皮肉なことに腕に自信のない(治療技術の劣る)歯科医ほど処置が多くなるので収入が増える仕組みとなっている。

現行の保険制度では、入念な経過観察をしても歯科医師は保険点数がゼロで収入はないが、歯を削ったり詰め物をすれば収入になる。そのような訳で歯科医は安易に「削りましょう」と言い、患者も保険適用であれば治療費が安いので「削ってください」と言う。

これは医学的根拠無視、利益優先の歯科医を患者の健康を重視せず現状維持を続けている厚生労働省の持ちつ持たれつの悪弊、患者はその被害者である。 (P200)



■高度な歯科治療には費用がかかる

自由診療の場合、治療費は医師の自由裁量に任されているので歯科医は自分が行った治療に対する費用を独自に決めることができる。これにより、同じ医療行為を受けていても、歯科医によって高かったりやすかったりする。
(中略)患者はやみくもに安さを求めるのではなく、その治療費が適正なのかどうかを歯科医の説明を良く聞いて判断する必要がある。 (P201)







■繁盛している=良い歯科医とは限らない

はやっている医院は先生がにこやかで営業トークがうまいだけの場合がある (P208)


歯科医から「検診に来てください」というハガキが届いたことのある人はいないだろうか。歯周病・虫歯の原因となる細菌は除去後約3ヶ月で元の細菌の数に戻るといわれている。(P208)




気をつけなければいけないのは、すべての人に検診が必要ではなく、歯周病や虫歯の可能性が低い人に検診は必要ない。
(中略)保健医療にはいろいろな制限があって、患者からどこかが痛いとか出血があったというような症状の訴えがあれば、検診は治療のために必要な診断となり、保険適用の対象となる。しかし、特に悪いところがない人の検診は、現行の制度では保険適用外となり、すべて自費となる。 (P209)








■自費診療のときに必要と思われる書面 (P226~)

1 治療計画書

2 診療契約書

3 見積書

4 保証書

5 治療説明書及び同意書
 いわゆるインフォームド・コンセントである。

《※ 具体的な内容については、本書を直接ご参照ください》

以上、5つの書面すべてを作成してくれる歯科医は現実には数少ない。しかし本当に患者のkとおを思えば、これらの書面を作成するのは当然のことであり、歯科医にとっても後々面倒なトラブルに悩まされることなく、安心して治療に専念できる。書面が無理なら、歯科医の説明を録音させてもらうという方法もある。






昨日、薬剤師をしている友人と、歯について最近知ったこれらのことについて話したら、

「そりゃーそうよ。

 日本医師会は、『日本歯科医師会』のことを医者とは思ってないよ。

 ただの『技術者』って思っているんだから」

と言っておりました。


なんか、沸々と憤りが湧いてくるような気がしました。





以上、かなり長く引用しましたが、本書には当然、もっと詳細な説明文や図、チェック表などが書いてあります。


とても有益ですので、一家に一冊常備することを強くオススメできる一冊です。













歯の本―歯医者に行く前に読む決定版 釣部 人裕 著















【「歯」関連の記事】

 ・【先進国ではあたりまえ】歯みがきだけじゃダメ!素人が虫歯を防ぐ、最も楽な方法とは?→定期的なPMTC (本)歯と歯ぐきを守る新常識

 ・船井幸雄さんによる最近の歯医者さんの紹介動向は?

 ・【目からウロコ】虫歯を防ぐ、最高に楽な方法とは(180度、勘違いしていました・・・。)















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れおん
東京在住。2011年初旬に安定した仕事を辞め、いくつかのお金の流れを創りつつ「真の幸せとは何か?」「自由とは?」を探求中。かなりの手応えを掴み、探求をほぼ終えつつあります。縁のあった少数の人に「好きな事をビジネスにして楽しく生きる」ためのコンサルティングをしています。興味のある方は「メールフォーム」から気軽にメッセージをお送りください。

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