スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あなどれない教育の古典 (本)エミール

最近ハマっている「まんがで読破」シリ-ズ。

今回は,ルソーによる教育の古典「エミール」を読んでみました。


実は,あまり期待感もなく読み始めたのですが,

これは,今,我々が読むべき内容だ!

と,驚きました。


なぜなら,

最近の教育書や自己啓発書では完全に”盲点”となってしまっている
いくつかのことに気づかされたからです。

これぞ古典を読む醍醐味!

と感じさせる一冊でした。



以下,一部引用です。

「貴族女性の心得」

 ・女性の立場は「母」ではなく「妻」であり,社交界は大事である

 ・赤ん坊に乳房を出すのは滑稽だ

 ・子供を可愛がるのはいけない



「赤と黒」や「失われた時を求めて」も含め,

これを読むまでは,恥ずかしながらこういった風潮がかつてのヨーロッパの上流階級にあったことを知りませんでした・・・。


〈参考記事〉

 ・(本)これは傑作マンガ!→マルセル プルーストの「失われた時を求めて」 (まんがで読破)

 ・ (本)「赤と黒」 重厚な「ハーレクイーンロマンの走り」に衝撃を受けました・・・。



「幸福」

本来,自然は人間の自己保存に必要な欲望とそれを満たすために十分な力だけを与えていました。
そのため,欲望を満たすことのできる人間は幸福だったのです。

しかし,
文明の進歩により人間は自分の力以上のものを求めるようになりました。欲望を満たせず,不幸になったのです。

不幸はものをもたないことにあるのではなく,それを感じさせる欲望のなかにあるのです。

だからわたしは,エミールが理性を持つまでは社会がつくりだした文化から遠ざかるようにします。
理性を持ち始める時期,12歳までの教育は消極的であって,心を不徳から守らなければならないのです。


私はエミールに知識を与える前に,まずその基礎である肉体・感官・力を訓練させたいと思います。
たくさんの運動をさせ,肉体の向上とともに力をつけさせます。
とはいっても,私は何も手助けはしません。
飛び跳ねたりかけまわったり大声を出したりと
子供らしい行動はすべて自らを鍛えるものだからです。







■ 「少年期」

 ~12歳から~

12歳になったエミールは成長期を迎え,急速に力をつけていきます。
これまで私は彼を社会にある様々な欲望から遠ざけ,幸福な子供時代を過ごさせました。そんな彼にとって,この時期は有り余る力を持て余してしまうのです。

そこでわたしは彼の余分な力を未来に貯蓄させます。
すなわち仕事や勉強,研究の時期が訪れたのです。



■質問はさせない

私はエミールに疑問を投げかけ,質問をさせずに話を切り上げます。
彼の有り余る力は知的好奇心となり,彼をかきたて,答えを求めることをやめないでしょう。



今までエミールに書物を読ませることをしておりません。
しかしここで,私は彼に一冊だけ読ませたい本があります。

それは「ロビンソン・クルーソー」です。

エミールはこの書物に夢中になり,楽しむとともにさまざまなことを学ぶでしょう。
エミールに無人島での生活を考えさせることで,
自分の利害を考え,自分で判断をくだすことを学ばせます。







■ 青年期


~思春期~

普通,教育が終わりとなるこの時期こそ,わたしは教育を始めるべきだと考えているのです。


これまで私はエミールを人間関係から遠ざけてきました。
それは歪んだ社会的道徳を与えないためであり,
自然が与える大事な情念を汚さないためなのです。






■人間の心を知る


さらに十分に研究するために,人間の心を知ることを始めるのです。
それはこれまでおこなってきた自然教育ではなく,他人の経験によってて教育させることにあります。
つまり,書物を読ませる時がきたのです。
ここでわたしはエミールに歴史を教えたい。歴史を通して彼に人間の心を研究してもらうのです。

人の心を研究するならそんなことをせず,社交界に行けばいいと思うかもしれません。たしかにそこでは人々の話は聞けるでしょうが,しかしかれらは弁舌を示すが行動は隠すのです。仮面をかぶり,善人のふりをする彼らのなかでは人の心を研究するのは難しいでしょう。

ところが,歴史の中では行動が明らかにされ,事実に基いて判断される。

彼らの言っていることと,していることを比べて,彼らは実際にどういう者であるか?

また,どう見せかけようとしているかが同時にわかるからです。


■歴史を学ぶ危険

しかし歴史を学ぶにも危険な不都合があります。
 
大きな欠点の一つに,人間を悪い点から描いているものが多いことです。

歴史は革命とか大騒動とかに重点をおくため,国が平和の時のことはほとんど語らないからです。


また,歴史家によっても本の質が違います。
近代の歴史家は特に悪く,肖像を美化させることばかりに専念するありさまです。

このように歴史を事物であつかう本では,人の心の研究は難しい。


そこで私は,歴史でもむしろ個人の伝記を読ませることにします。



■個人の伝記

偉人はいくら姿を隠そうとしても無駄で,歴史家は彼を世に知らせることになるのです。


ここに古代人プルタルコスのかいた伝記があります。

彼は私たちが見もしないであろう些細なことから人物を描くことに優れています。

個人の性格は,些細な事から現れるのです。

例えば,

冗談一つで怯えた軍隊を安心させたハンニバルの話しや,

泊めてもらったお礼に薪を割るフィロポイメンの話しなど,

ちょっとした出来事からも十分に個人の特徴を表しています。



そしてエミールは,そこから歴史的な快挙をみるのではなく,その人間性をみると共に,

その人は幸福であったかどうかを考えるでしょう。

エミールはその偉人になろうとして本を読むことはしません。

その偉人をみて,どうすれば幸福に生きられるかを常に考えるはずです。





やや長かったですが,いかがでしたか?


「質問はさせない」

は,どうかな?

と思いますが,

「なるほど!」と思わされる内容も結構多かったのではないでしょうか。


でも,もっともっと面白い内容があるんです。


それはまた,次回に・・・。











【今回の一冊】
 













【最近ハマっている「まんがで読破」シリーズ関連記事】

(本)これは傑作マンガ!→マルセル プルーストの「失われた時を求めて」 (まんがで読破)

(本)「赤と黒」 重厚な「ハーレクイーンロマンの走り」に衝撃を受けました・・・。

メンターブームの走り?! (本)ゲーテとの対話

(本)武士道 最近,「まんがで読破」シリーズにハマっています














関連記事

テーマ : 【無理な努力なし】に、好きなことで幸せになる
ジャンル : 就職・お仕事

コメントの投稿

非公開コメント

れおん
東京在住。2011年初旬に安定した仕事を辞め、いくつかのお金の流れを創りつつ「真の幸せとは何か?」「自由とは?」を探求中。かなりの手応えを掴み、探求をほぼ終えつつあります。縁のあった少数の人に「好きな事をビジネスにして楽しく生きる」ためのコンサルティングをしています。興味のある方は「メールフォーム」から気軽にメッセージをお送りください。

れおん


全記事数は?
全タイトルを表示
「親指シフト入力」を一気にマスターできるポメラ
プリンターを安く使う裏技

タダプリント インク4色セット ビッグタンク(66本相当)を使ってから、高価なインクコストを気にせずプリントできるようになりました。ビッグタンクなので面倒なインク交換もまず不要。タダプリントが使えるブラザー製プリンターに変えて大正解でした。
最新記事
部屋が広くなりました♪
カテゴリ
初めて満足できたシュレッダー
PCにつけるだけで,オーディオになりました
リンク
全クリエイターの教科書!
キュートで軽く,中身はライカ!

ミラーレス一眼が流行っていますが、 ルミックスLX7はそれに迫る性能なのに圧倒的な軽さと大口径ライカレンズを実現。取材や日常使いカメラとして僕は断然こちら。友人の女性編集者もこの小粋な高性能カメラのオーナーです。
シャンプー×リンス×洗顔フォーム=石鹸1個で月89円
最新コメント
最新トラックバック
カウンター
スポンサード・リンク
リンクシェア アフィリエイト紹介プログラム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。